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なぜ四半期以上の間、子が親を超える新規事業が生まれてこなかったのか? by quantum academy

  • 赤坂Bizタワー 23F Minato City, Tokyo, 107-6901 Japan (map)

『なぜ四半期以上の間、子が親を超える新規事業が生まれてこなかったのか? by quantum academy』

①主旨とテーマ

スタートアップスタジオのquantumは起業家だけでなく、新規事業担当やイノベーション推進する方々、社内起業を目指す方、あるいはCVC向けに対話型のテーマ別研究会という形で新たにquantum academyを立ち上げます。年間通して毎月1〜2回で開催していきます。

アカデミア×実践知の融合を目指し、起業や新規事業の実践知だけでなく骨太な理論を含めた学びと出会いの場を、リアルとeventhubを活用したオンラインを通してハイブリッドな対話型テーマ別研究会(ゼミ)形式で提供していきます。

quantum academyの参加者同士の横の結びつきも促し、特に横のつながりが薄く新規事業のノウハウの共有化が進まない新規事業担当、社内起業家のコミュニティを形成していきます。またquantum academyを通して、スタートアップ×大企業を混じり合わせていきます。

今回取り上げるテーマは、「なぜ四半世紀以上の間、子が親を超える新規事業が生まれてこなかったのか?」

歴史的に日本企業の新規事業創造の形として「スピンオフ(親会社出資あり)」「スピンアウト(親会社出資なし)」を型としたカーブアウトがあります。その代表格として、TOTO、トヨタ自動車、ソニー・コンピュータエンタテイメント等があり、言わずと知れた日本を代表する大企業として成長を果たしています。 しかし、子が親を超えるようなスピンオフの事例は1990年代前半であり、2023年現在、日本ではこの四半世紀以上のあいだ子が親を超える企業が誕生していないと考えています。骨太な新規事業が生まれてない。それはなぜか?

そこで、2023年4月に出版された「スピンオフの経営学 子が親を超える新規事業はいかに生まれたか(ミネルヴァ書房)」の著者である吉村典久教授、ビール業界の革命児として大ヒット商品『生ジョッキ缶』を世に生み出したアサヒユウアス株式会社 古原徹様をお招きし、アカデミアと実践者の双方の視点から、今テーマを議論しながら紐解いていきます。

② 「スピンオフの経営学」について

「スピンオフの経営学」は日本企業の新規事業創造の歴史を「スピンオフ(分離・独立)型企業家」たちを軸にたどります。TOTO、日本ガイシ、日立製作所、ブリヂストン、トヨタ自動車、富士フイルム、積水ハウス、セブン‐イレブン・ジャパン、ソニー・コンピュータエンタテインメント等、日本を代表するこれらの企業は親会社からいかにしてスピンオフし、成長を果たしたのか。代表的な企業家を、彼らを取り巻く人・モノ・時代背景とともに活写し、現代へとつながる源流を明らかに描写する経営学書。

③quantum academy 登壇者について

吉村 典久 教授
関西学院大学 専門職大学院経営戦略研究科 教授 (和歌山大学 名誉教授)
学位:博士(経営学)(神戸大学)

神戸大学大学院経営学研究科修士課程修了、和歌山大学経済学部教授、Cass Business School, City University, London(現Bayes Business School, City, University of London)客員研究員、大阪市立大学大学院経営学研究科教授を経て2022年10月より現職。和歌山大学名誉教授。学会での活動としては、ファミリービジネス学会理事、企業家研究フォーラム理事など。産業界での活動としては、関西経済連合会企業法制委員会(コーポレートガバナンス研究会)アドバイザー、日本経営協会参与、関西生産性本部KPCマネジメントスクール(経営戦略コース)コーディネーターなど。
『スピンオフの経営学-子が親を超える新規事業はいかに生まれたか』(ミネルヴァ書房 2023年 単著)、『会社を支配するのは誰か-日本の企業統治』(講談社 2012年 単著)、『部長の経営学』(筑摩書房 2008年 単著)、『日本の企業統治-神話と実態』(2007年 NTT出版 単著)、『ドイツ企業の統治と経営』(中央経済社 2021年 編著)
古原 徹 様
アサヒユウアス株式会社 大ヒット商品『生ジョッキ缶』の生みの親
1984年島根県松江市出身。2003年東北大学工学部入学。2009年大学院修士課程修了。
アサヒビール入社後、PETボトルなどの容器開発に携わり、江戸切子伝統工芸士とのコラボでグッドデザイン賞受賞。2017年より酒類容器開発。スーパードライ生ジョッキ缶の生みの親。子どもができたことをきっかけに、ソーシャルビジネス領域へ自身の思考の軸足を移行。SDGsに貢献するイノベーションプロジェクトを立案、推進。オープンイノベーションでの商品化実績多数。森のタンブラー(パナソニック)、もぐカップ(丸繁製菓)、UPCYCLE B(ECOALF)など。モノづくりだけでなく、生活者参加型のコトづくりに重点を置き、サステナブルイベント、ゴミ拾い、勉強会、産学連携などZ世代との協業を加速。アサヒグループでのサステナビリティ事業化に向けて社内巻き込み中。
アサヒグループが参画するふぞろいのストロープロジェクトにて、広域連携、農福連携での「麦わらストロー」の復活を支援中。

④タイムライン

2023年6月8日 (木) 19:00開始(受付18:30) - 20:30
テーマ別の研究会終了後に、オフライン会場にて軽食とネットワーキングがあります。
1.「スピンオフの経営学」著者 関西学院大学専門職大学院経営戦略研究科 吉村典久 教授 25分
 スピンオフ型企業の事例と現在の課題

2.アサヒユウアス 生ジョッキ缶の仕掛け人 古原徹 様 25分
 現在の取り組みと今後の展望

3.パネルディスカッション/ Q&A  30分
 なぜ四半世紀以上のあいだ子が親を超える新規事業が生まれてこなかったのか?
 パネリスト:吉村教授・古原徹 様・及部(quantum 代表取締役社長)・川下(quantum 取締役共同CEO)   ファシリテーター:山守(quantum ベンチャーアーキテクト)  4. ネットワーキング(オフライン会場で希望者のみ)   

⑤場所と配信方法

参加費は無料です。参加には、チケットを申し込む必要があります(チケットのお求めはこちら)。

  • オフライン会場場所:株式会社quantum 港区赤坂5丁目3−1 Bizタワー 23F(株式会社博報堂 ミライの事業室内) 
  • オンライン配信:eventnhubからの配信と予定(オンライン希望者には後日にeventnhub登録と配信方法をご案内します。) 
※ 同業他社様からのお申し込みについてはご遠慮させていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。

⑥株式会社 quantumについて

quantumはクリエイティブ×テクノロジー×ビジネスを融合した新規事業開発によって、新しいプロダクト、サービス、ベンチャーを連続的に創り出すスタートアップ・スタジオです。2016年の創業以来、ベンチャービルダーとして自社事業を立ち上げるとともに、75社を超える企業やスタートアップ、大学等の研究機関と取組み、多様な新規事業を生み出してきました。同時に、quantumは世界最大のアクセラレーターコミュニティであるGAN(Global Accelerator Network)が運営するGlobal Startup Studio Network(GSSN)にアジアで最初にスタートアップ・スタジオとして認定されています。世界各国のスタートアップ・スタジオとベストプラクティスを共有することで、これからもquantumは起業家精神を大切にするカルチャーの中、ハードウェアやソフトウェアを問わない実装力とハンズオン投資&支援力を駆使して、あらゆる形でスタートアップの創出に挑戦していきます。  
quantumビジネスサイト: https://www.ask.quantum.ne.jp/
quantumブランド&ショーケースサイト: https://quantum.ne.jp/
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July 20

新規事業創出で成果を生み出す人と経営人材の育て方 by quantum academy