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B2B企業のアセットを活用したデザイン駆動による新規事業創造:環境配慮型ヘルメット「HOTAMET」の事例 by quantum academy

  • 赤坂Bizタワー 23F Minato City, Tokyo, 107-0052 Japan (map)

B2B企業のアセットを活用したデザイン駆動による新規事業創造:環境配慮型ヘルメット「HOTAMET」の事例 by quantum academy

①主旨とテーマ

スタートアップ・スタジオのquantumは起業家だけでなく、新規事業担当やイノベーション推進する方々、社内起業を目指す方、あるいはCVC向けに対話型のテーマ別研究会という形で、quantum academyを装い新たに立ち上げました。年間を通して毎月1〜2回のペースで開催していきます。

アカデミア×実践知の融合を目指し、起業や新規事業の実践知だけでなく、骨太な理論を含めた学びと出会いの場を、リアルとEventHubを活用したオンラインを通してハイブリッドな対話型テーマ別研究会(ゼミ)形式で提供していきます。

quantum academyの参加者同士の横の結びつきも促し、特に横のつながりが薄く新規事業のノウハウの共有化が進まない新規事業担当、社内起業家のコミュニティを形成していきます。また、quantum academyを通して、スタートアップ×大企業を混じり合わせていきます。

今回取り上げるテーマは、「B2B企業のアセットを活用したデザイン駆動による新規事業創造:環境配慮型ヘルメット「HOTAMET」の事例」

国内には、製造・建設・化学・情報通信等の技術力を有するB2B企業が数多く存在します。そして、その多くの企業は自社アセットをどのように活用するのか、日々奮闘しています。
そんな中、B2B企業にとって新たな事業創造のあり方として、自社アセットを活用したB2B2Cビジネスがあります。quantumはプラスチックメーカーである甲子化学工業とTBWA HAKUDODOとの共同で、廃棄されたホタテの貝殻を再生利用して作る環境配慮型ヘルメット「HOTAMET(ホタメット)」を開発しました。quantumはプロダクトデザインを中心に、企画・開発・製造・流通までサポートしています。現在HOTAMETは、クリオ・ヘルス・アワーズ、カンヌライオンズ、ニューヨークフェスティバルなどで最高賞をはじめとする多数の賞を受賞し、世界的にも高い評価を得ています。

https://quantum.ne.jp/wp-content/uploads/2022/12/HOTAMET_pressrelease1214_final.pdf

そこで、実践知の観点から、「HOTAMET」の開発者である甲子化学工業 企画開発部 部長 南原 徹也様とquantum チーフデザインオフィサー 門田 慎太郎、アカデミアの観点から、国内で稀有なデザインマネジメント研究を専門としている八重樫 文教授をお招きし、アカデミアと実践者の双方の視点から、今テーマを議論しながら紐解いていきます。

②quantum academy 登壇者について

南原 徹也様
甲子化学工業 企画開発部 部長

1987年 大阪府大阪市出身
2010年 関西大学機械システム工学科 学士課程修了
2010年 株式会社大林組入社
            建築、土木現場の施工計画および管理に従事
2019年 甲子化学工業株式会社に入社
            新規事業開発や製品開発に従事
2020年 フェイスシールド20万個を無償寄附するプロジェクトに参画
2021年 廃棄物を活用したエコプラスチック「カラスチック」を開発
2022年 「ホタメット」を公開

機械・電気技術者として大林組で勤務したのち、事業承継のため甲子化学工業に入社。入社直後に直面したコロナ禍では、輸入が途絶えたフェイスシールドを約20万個寄付するプロジェクトに参画。社会における製造業の立ち位置を見直し、会社の方向性を「社会課題をものづくりで解決する」に定め、様々な商品開発を行う。世界的な脱プラスチックの潮流の中、プラスチックを扱う事業者として攻めの姿勢で環境配慮型の事業構築を目指す。「廃棄物をより活用することが今すぐできるエコ活動」と考え、廃棄貝殻を活用したエコ素材「カラスチック」を開発し、複数の企業と共同開発を行う。また、カラスチックを活用した製品「HOTAMET」を開発し、2025年万国博覧会の公式ヘルメットに採用されるなど大きな反響を集める。廃棄物の更なる活用を目指し、応用素材や製品を継続的に開発中。

八重樫 文(かざる)教授
立命館大学経営学部教授,立命館大学DML(Design Management Lab)チーフプロデューサー

1973年北海道生まれ。武蔵野美術大学造形学部基礎デザイン学科卒業、東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。デザイン会社勤務、武蔵野美術大学助手、福山大学専任講師、立命館大学准教授を経て、2014年より現職。2015・2019年度ミラノ工科大学客員研究員。デザイン学と経営学をつなぐ、学際的な研究に従事している。
主な著書に『新しいリーダーシップをデザインする』、『デザインマネジメント論のビジョン』、『デザインマネジメント論(ワードマップ)』(新曜社)、『デザインマネジメント研究の潮流2010─2019』(青山社)、『デザインの次に来るもの』( クロスメディア・パブリッシング)、訳書に『突破するデザイン』(日経BP社)、『デザイン・ドリブン・イノベーション』(クロスメディア・パブリッシング)、『日々の政治 ソーシャルイノベーションをもたらすデザイン文化』(BNN)など。

門田 慎太郎 
チーフデザインオフィサー

国内デザインファーム及び外資系PCメーカーにて、一点モノの家具から世界で数万台を売り上げるラップトップPCまで幅広い分野の製品デザインを担当したのち、quantumに参画。quantumのデザイン部門を統括し、プロダクト、グラフィック、UI/UXデザインなどの境域から幅広い分野の新規事業開発を牽引する。デザインリサーチ、コンセプト開発、実証実験、量産設計支援まで一連の製品開発を一気通貫に行うことを強みとしている。
手掛けたプロダクトは、iF Design Gold、Cannes Lions Gold、RedDot design、Dezeen Awards project of the yearなど、数多くのアワードを受賞しているほか、ドイツのPinakothek der Moderne、デンマークのDesign Museum Danmarkのパーマネントコレクションにも選定されるなど、国内外から高い評価を集めている。

③タイムライン

2023年9月21日 (木) 19:00開始(受付18:30) - 20:30
※テーマ別の研究会終了後に、オフライン会場にて軽食とネットワーキングがあります。

1. HOTAMETとは? 甲子化学工業 企画開発部 部長 南原 徹也様 10分
2. パネルディスカッション 75分
 パネリスト:南原 徹也様・立命館大学経営学部 八重樫 文教授・門田
3. ネットワーキング(希望者のみ)

④場所

・会場場所:株式会社quantum 港区赤坂5丁目3−1 Bizタワー 23F(株式会社博報堂 ミライの事業室内)
※本イベント当日の受付はPeatixのQRコードを使用いたします。入館前にご準備願います。
※オンライン配信は後日別途発売予定です。
※ 原則として、同業他社様からのお申し込みはご遠慮いただいております。お申し込みいただきましてもご案内をお送りできませんので、その旨あらかじめ、ご了承ください。

⑤株式会社 quantumについて

quantumはクリエイティブ×テクノロジー×ビジネスを融合した新規事業開発によって、新しいプロダクト、サービス、ベンチャーを連続的に創り出すスタートアップ・スタジオです。2016年の創業以来、ベンチャービルダーとして自社事業を立ち上げるとともに、75社を超える企業やスタートアップ、大学等の研究機関と取組み、多様な新規事業を生み出してきました。同時に、quantumは世界最大のアクセラレーターコミュニティであるGAN(Global Accelerator Network)が運営するGlobal Startup Studio Network(GSSN)にアジアで最初にスタートアップ・スタジオとして認定されています。世界各国のスタートアップ・スタジオとベストプラクティスを共有することで、これからもquantumは起業家精神を大切にするカルチャーの中、ハードウェアやソフトウェアを問わない実装力とハンズオン投資&支援力を駆使して、あらゆる形でスタートアップの創出に挑戦していきます。


quantumビジネスサイト:https://www.ask.quantum.ne.jp/


quantumブランド&ショーケースサイト:https://quantum.ne.jp/
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